始値 39355.22
高値 39694.57(14:46)
安値 39332.63(09:01)
大引け 39646.25(前日比 +618.27 、 +1.58% )
売買高 17億5590万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆7106億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸、600円超の大幅高
2.ダウは500ドル超高、SOX指数は今年の高値
3.ソフトバンクGが活況高となり、相場を牽引
4.米AI巨額投資発表で半導体や電線株買われる
5.先物主導の上昇で値上がり数は6割強止まり
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比537ドル高と続伸した。トランプ氏による関税強化を巡る過度な警戒感が後退し買いが優勢となった。
東京市場では、主力株中心にリスク選好の地合いとなり、日経平均株価は終値で600円を超える大幅高を演じた。
22日の東京市場は、時価総額上位の大型株中心に買いが集まった。前日の米国株市場でNYダウが500ドルを超える上昇をみせたほか、半導体関連株が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5日続伸し今年の高値を更新した。これを受けて東京市場でも半導体セクター中心に投資資金が流れ込んだ。トランプ米大統領が米国で巨額のAI開発投資を発表しており、ソフトバンクGが米オープンAIや米オラクル<ORCL>などと協業で投資を行うことが明らかとなり、AI用半導体や光ファイバー関連銘柄に大きく上値を伸ばす銘柄が相次ぐ状況。今週末に日銀金融政策決定会合の結果発表を控えるなかも、マーケットは0.25%の追加利上げを既に織り込んだ状況にあり、後場に入っても買いの勢いは衰えなかった。もっとも、日経平均は先物主導の上昇で、プライム市場の値上がり銘柄数は全体の6割強にとどまっている。
個別では、前日に続き断トツの売買代金をこなしたディスコ<6146>が大幅高に買われ、フジクラ<5803>も大商いで15%近い急騰、ソフトバンクグループ<9984>も活況高となった。アドバンテスト<6857>も高い。フジ・メディア・ホールディングス<4676>が値を上げ、任天堂<7974>も上昇した。力の源ホールディングス<3561>が値上がり率トップに買われたほか、古河電気工業<5801>の上げ足も目立つ。TOWA<6315>も大きく水準を切り上げた。
半面、IHI<7013>が売りに押され、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが冴えない。商船三井<9104>も値を下げた。伊藤忠商事<8001>が安く、INPEX<1605>も下値を探る展開に。FPパートナー<7388>が値下がり率トップに売り込まれ、ウエルシアホールディングス<3141>、U-NEXT HOLDINGS<9418>なども下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、ディスコ <6146>、フジクラ <5803>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約404円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はTDK <6762>、ニトリHD <9843>、東京海上 <8766>、伊藤忠 <8001>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約19円。
東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)その他製品、(3)機械、(4)情報・通信業、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)海運業、(4)保険業、(5)銀行業。
■個別材料株
△パレモ・HD <2778> [東証S]
25年2月期末時点の株主から株主優待制度を再開へ。
△ブロンコB <3091> [東証P]
今期増収増益・増配見通しを好感。
△力の源HD <3561> [東証P]
株主優待拡充を好感。
△セキュア <4264> [東証G]
AI検知機能を搭載した監視・録画サービスを販売開始。
△オンコリス <4588> [東証G]
米消化器がんシンポジウムでのOBP-301研究要旨を材料視。
△フジHD <4676> [東証P]
23日の臨時取締役会控えダルトンが2度目の書簡送付。
△エニーカラー <5032> [東証P]
武道館ライブなど控え10ヵ月ぶり3000円台を回復。
△古河電 <5801> [東証P]、フジクラ <5803> [東証P]
米国でのAI関連大型投資報道で電線株が一斉高。
△北川精機 <6327> [東証S]
納期前倒し案件が複数あり上期業績は計画上振れ。
△ソフトバンクG <9984> [東証P]
米国でオープンAIやオラクルとAI開発の巨額事業開始。
▼ウエルシア <3141> [東証P]
株主優待品「新米」廃止で個人投資家が売り。
▼FPパートナ <7388> [東証P]
SBI証券が投資判断「中立」に引き下げ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)力の源HD <3561>、(2)フジクラ <5803>、(3)古河電 <5801>、(4)ディスコ <6146>、(5)SBG <9984>、(6)三井E&S <7003>、(7)武蔵精密 <7220>、(8)SWCC <5805>、(9)フジHD <4676>、(10)エニーカラー <5032>。
値下がり率上位10傑は(1)FPパートナ <7388>、(2)ウエルシア <3141>、(3)ヤマタネ <9305>、(4)UNEXT <9418>、(5)瑞光 <6279>、(6)三井松島HD <1518>、(7)T-BASE <3415>、(8)宝&CO <7921>、(9)理計器 <7734>、(10)ENEOS <5020>。
【大引け】
日経平均は前日比618.27円(1.58%)高の3万9646.25円。TOPIXは前日比23.69(0.87%)高の2737.19。出来高は概算で17億5590万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1046、値下がり銘柄数は514となった。東証グロース250指数は630.56ポイント(2.64ポイント高)。
[2025年1月22日]