株価指数先物【昼】 トランプ大統領の発言に振らされる

日経225先物は11時30分時点、前日比70円高の3万8980円(+0.17%)前後で推移。寄り付きは3万9080円とシカゴ日経平均先物清算値(3万8965円)を上回り、節目の3万9000円を回復して始まった。現物の寄り付き直後には3万9250円まで買われる場面もみられた。買い一巡後は急速に軟化して下げに転じ、中盤には一時3万8640円まで下げ幅を広げたが、売り一巡後は終盤にかけて持ち直しており、75日移動平均線水準で推移。

トランプ米大統領が掲げる新たな関税について、就任初日の発動を見送る見通しとの海外メディアの報道を手掛かりに、ロング優勢で始まった。節目の3万9000円を上回って始まったことでショートカバーを誘い込み、一時25日線(3万9270円)に迫る場面もみられた。その後は、トランプ大統領がメキシコやカナダからの輸入品に25%の関税を課すことを検討しているとの報道をきっかけにロング解消の動きに向かわせた。一時ボリンジャーバンドの-1σ(3万8780円)を下回ったものの、売り一巡後は終盤にかけて持ち直しており、75日線が位置する3万8960円水準での底堅い値動きを継続している。

NT倍率は先物中心限月で14.37倍に上昇した。一時14.31倍に低下する場面もみられたが、その後は75日線(14.36倍)水準での推移となった。同線を明確に上抜くまでは、NTロングでのスプレッドは狙いにくい。