<マ-ケット日報> 2025年1月20日

週明けの市場は日経平均が大幅反発。終値は前週末比451円高の3万8902円だった。前週末の米株高を受けて開始から日経平均は300円を超える上げ。その後も売り方の買い戻しが続き上げ幅を拡大。一時は3万9000円台に乗せる場面も。日米で長期金利の上昇が目先一服していることも買い安心感を呼んでいる。先週末にボックス下限である3万8000円近くまで調整を入れていたことで下値到達間も出てきたようだ。日銀の利上げもこれでほぼ織り込み済みとなった。

前週末の米国市場は米景気の強さを好感してダウ平均が反発した。この日発表された12月の住宅着工件数が15%増と事前予想(3%増)を大幅に上回った。12月の鉱工業生産も予想を超える増え方でダウ平均の上げ幅は一時500ドルを超える場面も。直近のインフレ指標が少し落ち着きを示していたため市場は素直に景気の良さを買う動きとなった。長期金利も低下し金利に敏感なハイテク株も上昇。ナスダック指数は大きく反発している。

さて、東京市場は米国株の大幅反発がきかっけとなって買い戻す動きが活発化。日経平均はチャートのセオリー通りにボックス下限である3万8000円辺りから明確な反発に転じている。これで200日移動平均線(3万8655円)上を回復。底割れ懸念は遠のいた。一方、市場の出来高が減っており実需は以前ほど戻っていない様子。トランプ大統領就任で読みにくい相場になるのは間違いなさそう。(ストック・データバンク 編集部)