7日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比776円高の4万83円で3日ぶりに4万円の大台を回復した。一時は1000円近くも上げる場面まであった。前日の米国市場で半導体株が買われた流れに乗って開始から300円を超える上げに。その後も売り方の買い戻しなどを交えて着々と水準を切り上げ10時頃にはあっさりと4万円の大台へ乗せてきた。円相場も1ドル=158円台へ一時下落し追い風に。年末年始の2日間で974円も下げた分の多くを埋めている。
昨日の米国市場は長期金利の高止まりが相場をやや圧迫しダウ平均は小反落した。トランプ次期大統領の関税引き上げが強固に推進されそうな雰囲気もあってこの日の長期金利はじわりと上昇。FRBも今年の利下げは慎重姿勢に変更しており市場はインフレ再燃を意識する状態になっている。一方、半導体関連株には買いが入り今年も成長セクターとして市場をけん引する様相だ。ハイテク株の多いナスダック指数は大きく続伸している。
さて、東京市場は米ハイテク株高、円安と良好な外部環境が揃い日経平均は大きな反発を見せている。日米ともに長期金利が高く推移している点は警戒だが、需給的には売り物が少なく先物買いなどで値を上げやすくなっている。チャート面では日経平均は下値25日移動平均線(3万9247円)を支持線として反転しており緩やかな上昇基調は維持している。(ストック・データバンク 編集部)