<マ-ケット日報> 2025年1月6日

2025年の大発会となる本日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前年末比587円安の3万9307円だった。日本市場が休みだった間のダウ平均はトータルで下げていたが、前週末に米半導体株が反発に転じたことで取引序盤はプラスで推移した。しかし、国内で長期金利が13年半ぶりの水準まで上昇したことが嫌気されて株式を売る動きに。日経平均が4万円を昨年末に超えたとたん再反落に転じてしまったので、改めて4万円のカベを意識せざるを得ない状況となっている。

前週末の米国市場は直近の相場が下げ続きだったことから自律反発狙いの買いが入りダウ平均は5日ぶりに反発した。ダウ平均は前日までの年末年始4営業日で900ドル以上も下げており値頃感が働いた。3日に発表された12月のISM製造業景況感指数が事前予想を上回ったことが買いのきっかけになった面もある。バイデン大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収に中止命令を出し同社株は大きく売られたが米株全体への影響はほとんど見られなかった。

さて、東京市場は新年最初の取引となったが、長期金利の上昇など日銀の利上げを意識した相場となって今年もインフレが相場の上値を抑える主要因となりそうだ。現に足元ではNYの原油先物が上昇傾向にあり円安と相まって輸入物価上昇圧力は当面引きそうにない。これにトランプ関税が加われば輸出企業の利益も減るため、日経平均が4万円を大きく超えるには多少の試練となるかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)