<マ-ケット日報> 2024年12月4日

4日の市場は日経平均が小幅に3日続伸。終値は前日比27円高の3万9276円だった。前日の米国市場でハイテク株が堅調だった流れから日経平均は160円ほど値上がりしたが、9時半以降は買いが途切れてマイナス圏へと落ちてしまった。昨日に上げ過ぎた反動が出たようだ。しかし、後場に入ると再び押し目買いが優勢となりプラス圏を回復。一時1ドル=148円台まで入った円高が一服したことも支援要因に。日銀が今月の利上げを見送るとの見方も支えになっている。

昨日の米国市場は材料不在のなか小口の手じまい売りに押されてダウ平均は3日続落した。ダウ平均は節目の4万5000ドルを前に引き続き過熱感を冷ますような微調整へ。足元では米景気の強さを示す経済指標が続いており、利下げの流れにもある状況で株式を売る理由はほとんど見られない。週末の雇用統計も強いものとなりそうで長期金利の上昇の方が少し警戒される程度であろう。ナスダック指数とS&P500種指数はともに続伸するなど強基調に変化はない。

さて、東京市場は一時円高に振れたことで下押す場面があったが、円高一巡と株式の配当再投資の思惑も働き後半相場は回復へ。米国株はハイテク中心に強く推移しており日本株も下げれば買いが入るなど需給は安定してきている。日経平均はボックス上限である4万円を意識した相場となっており、小口の戻り売りをこなしながらじわじわと水準を切り上げて行く展開となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)