日経225先物は11時30分時点、前日比190円安の3万8190円(-0.49%)前後で推移。寄り付きは3万8240円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8300円)を下回る形で、売りが先行して始まった。現物の寄り付き直前につけた3万8260円を高値にショート優勢の流れとなり、中盤にかけて一時3万7990円と節目の3万8000円を割り込む場面もみられた。ただし、これまで同様、3万8000円を下回る局面では押し目待ち狙いのロングが意識されるなか、終盤にかけては短期筋のショートカバーを交えて、3万8200円辺りまで下げ幅を縮めた。
日経225先物は、中盤にかけて下げ幅を広げたが、朝方発表された11月の東京都区部消費者物価指数(CPI)の結果を受けて、為替市場で円相場が1ドル=149円台に突入する場面もみられており、円高進行が短期的なショートに向かわせたようだ。もっとも、海外勢のフローが限られるなかでは積極的にポジションを傾けてくる動きはなく、3万8000円割れ後はショートカバーが入る形だったとみられる。後場はいったんリバウンドを試す動きもありそうだが、上値の重さが意識されてくるようだと、再びショートを誘う形になるだろう。
NT倍率は先物中心限月で14.24倍に低下した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱い値動きが日経平均型の重荷となった。一方で、内需系が底堅い値動きをみせており、相対的にTOPIX型優位となった。