<マ-ケット日報> 2024年11月28日

28日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比214円高の3万8349円だった。前日の米国株安で取引序盤は330円安と売り込まれたが、日経平均が3万8000円台を割ったところでは値頃感も働きすぐに押し目買いで値を戻す展開となっている。円相場が1ドル=150円台高値から反転して目先の円高が一巡したこともプラスに。米国の対中半導体規制が想定よりも緩和的なものとなる観測が出ていることも買い戻す要因となっている。

昨日の米国市場は短期的な過熱感が意識されてダウ平均は6日ぶりに反落した。前日までの5日間でダウ平均は1600ドル近くも上げていただけにさすがに高値警戒感が働いた。この日発表された主力ハイテク企業の決算がふるわなかったことが利食い売りのきっかけとなった面もある。28日は感謝祭のため市場は休場となり休暇に入る投資家が多いことから持ち高を手じまう売りも出たようだ。ハイテク株の多いナスダック指数も5日ぶりに反落している。

さて、東京市場は日経平均がここ2カ月程度のボックス下限にあたる3万8000円割れから盛り返し、同ゾーンが強い下値支持帯であることを改めて示してきた。ここには75日移動平均線(3万8164円)もあってテクニカル的には重要なポイントとなっている。トピックスも同線を本日守ったことで市場全体のトレンドも依然としてキープ。ポイントはどこまで上値を回復できるかであろう。(ストック・データバンク 編集部)