株価指数先物【昼】 200日線回復で達成感が意識されやすい

日経225先物は11時30分時点、前日比120円高の3万8220円(+0.31%)前後で推移。寄り付きは3万7890円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7810円)にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まった。現物の寄り付き直後に3万7800円まで売られたが下へのバイアスは強まらず、反対にリバウンド狙いのロングが優勢となるなか、中盤にかけて上昇に転じた。75日移動平均線(3万8090円)を回復してきたことでショートカバーを狙ったロングの動きが強まり、終盤にかけては一時3万8390円まで上げ幅を広げる場面もみられた。

日経225先物は、ナイトセッションで3万7650円まで売られたが、ボリンジャーバンドの-2σ水準まで下げたことで、いったんはリバウンドが意識されたようだ。また、取引開始後の下げが限定的だったほか、為替市場では円高が一服したこともロングに向かわせるきっかけになったとみられる。市場参加者が限られているなか、短期的なトレードにおいても値幅が出やすい面もあった。ただし、一時3万8390円まで買われ、200日線(3万8390円)水準まで一気に戻している。一段とショートカバーが入る可能性がある反面、目先的には達成感が意識されやすくなると考えられ、後場は200日線近辺での攻防になりそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.29倍と横ばいで推移している。一時14.23倍まで低下する場面もみられたが、その後は14.33倍まで切り返しており、200日線(14.28倍)水準から75日線(14.31倍)を捉えている。日経225先物が200日線を上回ってくる局面となるようだと、NTショートの巻き戻しに向かわせやすい。