【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、トランプ氏の追加増税を警戒 (11月26日)

日経平均株価
始値 38596.76
高値 38596.76(09:00)
安値 38020.08(10:18)
大引け 38442.00(前日比 -338.14 、 -0.87% )

売買高 19億0550万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆3369億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、リスク回避の地合いで一時760円安
2.トランプ氏が中国などの追加増税言及、警戒感高まる
3.売り一巡後は機関投資家の配当再投資などで下げ渋る
4.日経平均は終盤に戻り足を強め、後場の高値圏で着地
5.値下がり銘柄は全体の54%、売買代金4兆円を超える

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比440ドル高と4日続伸した。トランプ次期大統領が発表した新財務長官に投資家のスコット・ベッセント氏を指名したことが好感され買いが優勢となった。

東京市場では、終始リスクオフの地合いで日経平均株価は前場に急激に下値を切り下げたが、その後は下げ渋る展開で後場終盤に下げ幅を縮小した。

26日の東京市場は、朝方から売りに押される展開。日経平均は前場の早い段階で760円安まで売り叩かれ、3万8000円大台攻防となる場面もあった。トランプ次期米大統領がSNSを通じて中国やメキシコ、カナダに追加関税をかける意向を表明したことで、これが嫌気される形に。しかし、その後は個人投資家の押し目買いに加え、機関投資家による企業の中間配当支払いを受けた配当再投資の動きなどが観測され下げ止まった。更に大引けにかけて日経平均は急速に下げ渋り、下落幅を330円あまりまで縮小し、後場の高値圏で引けている。個別株の騰落でも下落した銘柄はプライム市場全体の54%にとどまった。売買代金は前日の水準には届かなかったが、4兆円を上回った。

個別では、売買代金首位のディスコ<6146>が大幅に値を下げたほか、2位のレーザーテック<6920>、3位のアドバンテスト<6857>と半導体主力銘柄の下げが目立っている。三菱重工業<7011>が軟調、IHI<7013>も大きく売り込まれたほか、フジクラ<5803>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクへの売り圧力が強い。ACCESS<4813>、セレス<3696>が急落、東京計器<7721>も大幅安となった。メルカリ<4385>も値を下げた。
半面、三井E&S<7003>が商いを伴い大幅高で値上がり率トップとなった。アトラエ<6194>も値を飛ばした。ファーストリテイリング<9983>が堅調、任天堂<7974>も頑強な値動きを示し、ディー・エヌ・エー<2432>が買い優勢、花王<4452>の上げ足も目立つ。積水化学工業<4204>、住友林業<1911>が物色人気。ユニ・チャーム<8113>も大きく水準を切り上げた。エムスリー<2413>も高い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、花王 <4452>、ZOZO <3092>、バンナムHD <7832>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約86円。うち64円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、TDK <6762>、信越化 <4063>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約208円。うち105円はアドテスト1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)空運業、(3)その他製品、(4)水産・農林業、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)海運業、(3)非鉄金属、(4)銀行業、(5)保険業。

■個別材料株

△サッポロHD <2501> [東証P]
投資会社3Dの保有割合が18.16%に上昇。
△LAホールデ <2986> [東証G]
24年12月期業績予想及び配当予想を上方修正。
△ゲオHD <2681> [東証P]
12月に20店舗を新規出店へ。
△積水化 <4204> [東証P]
政府が「ペロブスカイト」導入目標を策定へ。
△大阪製鉄 <5449> [東証S]
ストラテジックによる日本製鉄 <5401> への書簡公表を材料視。
△三井E&S <7003> [東証P]
米ロングビーチ港向け門型クレーン受注を材料視。
△QLSHD <7075> [名証N]
東証グロース上場承認を好感。
△ダイワ通信 <7116> [東証S]
クロスゲート金沢に警備ロボットを試験導入へ。
△くろ工 <7997> [東証S]
24年11月期期末配当は20円で6期ぶり復配へ。
△しまむら <8227> [東証P]
11月既存店売上高が2ヵ月ぶり前年上回る。

▼クシム <2345> [東証S]
取締役に対する辞任勧告を決議。
▼HIS <9603> [東証P]
子会社の雇調金不正受給疑いを嫌気。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)三井E&S <7003>、(2)アトラエ <6194>、(3)オークネット <3964>、(4)積水化 <4204>、(5)日本トリム <6788>、(6)フジコーポ <7605>、(7)チヨダ <8185>、(8)カカクコム <2371>、(9)FFJ <7092>、(10)JCRファ <4552> 。
値下がり率上位10傑は(1)ACCESS <4813>、(2)セレス <3696>、(3)東京計器 <7721>、(4)サンウェルズ <9229>、(5)フジクラ <5803>、(6)キユーピー <2809>、(7)SWCC <5805>、(8)HIS <9603>、(9)レーザーテク <6920>、(10)川重 <7012>。

【大引け】

日経平均は前日比338.14円(0.87%)安の3万8442.00円。TOPIXは前日比26.05(0.96%)安の2689.55。出来高は概算で19億0550万株。東証プライムの値上がり銘柄数は703、値下がり銘柄数は895となった。東証グロース250指数は635.47ポイント(2.71ポイント安)。

[2024年11月26日]