<マ-ケット日報> 2024年11月25日

週明けの市場は日経平均が大幅続伸。終値は前週末比496円高の3万8780円だった。米国株の上昇を受けて日経平均は前場に750円を超える大幅高で反応。先週までの調整で売り物がほぼ枯れており米国株のラリーに乗るリアクション相場を展開した。ここに来て米景気の強さを改めて評価する雰囲気に傾いており、日経平均は再度4万円というボックス上限を目指す流れに入っている。今週は米国で注目の経済指標の発表が続くため強気の展開となりそうだ。

前週末の米国市場は好調な経済指標を好感してダウ平均は3日続伸。今月11日以来の史上最高値更新となった。この日発表された11月のPMI(購買担当者景気指数)が事前予想を上回る内容となったため内需関連株に買いが入った。トランプ次期大統領の減税策や規制緩和が景気を一段と押し上げるとの見方も強く株式を売る理由が見当たらない状況。ロシアとウクライナの戦争がエスカレートする懸念はあるものの、次期米大統領就任で収拾がつく方向であまり危険視されていない。

さて、東京市場は最高値を更新する米国に追随する動きとなり日経平均はボックス下限(3万8000円)ゾーンから離脱へ。25日、75日、200日移動平均線全てをクリアし年末高へと準備を整えつつある。他国からするとトランプ政権のやることに不透明感は強いものの、経済に関しては概ねプラスに作用することは間違いなさそうで、長期金利を睨みながらも押し目買いスタンスが有効なのだろう。(ストック・データバンク 編集部)