22日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比257円高の3万8283円だった。前日の米株高の流れを受けて取引序盤から300円近く上昇。この日はその後も堅調に買い進まれ昨今の相場のようにだれてしまうことはなかった。3万8000円前後で目先筋の売り物はほぼ枯れたといっても良さそうだ。下値はテクニカル的に75日移動平均線(3万7929円)が効いており、日経平均は小さななべ底のような格好でボトムを形成しつつある。
昨日の米国市場は景気敏感株や出遅れ感のあった銘柄に買いが入りダウ平均は大幅続伸した。この日発表された週間の新規失業保険申請件数は事前予想を下回り景気が堅調である様子をうかがわせた。また、トランプ次期大統領の掲げる政策が規制緩和・減税など内需を刺激するものと見られており、景気敏感株や出遅れ内需株の物色につながった。一方、このところ堅調だったハイテク株には利食い売りが出て上値が抑えられ、ナスダック指数は小幅高にとどまっている。
さて、東京市場はややすっきりしない状況ながらも、日経平均が週末になって反発するなど明るい兆しを見せている。米大統領選後のトランプラリーの反動による売りも短期的には出尽くしつつあり、3万8000円台は居心地の良い水準となってきたようだ。今後はブラックフライデーや年末のクリスマス商戦などを手がかりに個別物色を強めて行くことになりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)