日経225先物は11時30分時点、前日比390円安の3万8050円(-1.01%)前後で推移。寄り付きは3万8250円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8280円)にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まった。その後は押し目狙いのロングとみられる動きにより、現物の寄り付き時には3万8380円まで下げ幅を縮めた。ただし、積極的なロングは限られるなかでショート優勢の流れとなり、中盤にかけて一時3万8000円まで売られた。売り一巡後は3万8150円辺りまで持ち直す場面もみられたが戻りは鈍く、3万8000円近辺での推移となった。
日経平均株価は小動きで始まった後に下へのバイアスが強まり、一時節目の3万8000円を割り込む場面もみられた。ファーストリテイリング <9983> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]の3社で日経平均株価を200円超押し下げており、日経平均型のインデックス売りが入ったようである。地政学リスクへの警戒から米国市場ではディフェンシブ株の一角が買われていたこともあり、東京市場においても相対的にTOPIX型優位の形である。ランチタイムで3万8000円を下回ってきたが、75日移動平均線に接近する局面では、その後のカバー狙いのスタンスになろう。
NT倍率は先物中心限月で14.14倍に低下した。朝方は一時14.21倍と上昇に転じる場面もみられたが、その後は指数インパクトの大きい値がさ株の一角が弱い値動きとなるなかで、NTショートに振れる形だった。下向きのトレンドが継続するなか、地政学リスクへの警戒から9月上旬以来の14.00倍割れが意識されやすい。