日経225先物 38420 +160 (+0.41%)
TOPIX先物 2712.0 +18.0 (+0.66%)
日経225先物(12月限)は前日比160円高の3万8420円で取引を終了。寄り付きは3万8330円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8340円)にサヤ寄せする形で、買いが先行した。開始直後に3万8240円と下落に転じる場面もみられたが、その後はロング優勢となり、現物の寄り付き後ほどなくして3万8520円まで上げ幅を広げた。ナイトセッションで付けた高値(3万8530円)は超えられず、前場中盤にかけて前日比変わらずの水準まで軟化したものの、200日移動平均線(3万8290円)近辺での底堅さが意識された。
ランチタイムで再び3万8500円を回復し、後場中盤には3万8580円まで買われる場面もあった。ただし、前日の高値水準に接近する局面では利益確定でロング解消も入りやすく、終盤にかけては3万8350円〜3万8450円処の狭いレンジでの推移が続いた。
日経225先物は寄り付き直後にショートの動きはあったが、200日線を下回る局面では押し目待ち狙いのロングも入りやすいようだ。節目の3万8500円水準では上値の重さがみられたが、一方で下値はボリンジャーバンドの-1σ(3万8340円)、200日線水準での底堅さが意識された。後場は-1σを上回っての推移が続いたこともあり、短期的なショートも仕掛けづらかっただろう。
米国の時間外取引では、スーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が40%近く上昇していた。会計不正を巡る不透明感が払拭されるとの期待から買われたようだが、同社の上昇がハイテク株の一角に対する支援材料になったようだ。しかし、20日にエヌビディア<NVDA>の決算を控えて、積極的な売買は手控えられた形だろう。
また、本日は指数インパクトの大きいアドバンテスト <6857> [東証P]が日経平均型を牽引した半面、東京エレクトロン <8035> [東証P]は小幅な上昇だったほか、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]が軟調だったこともあり、方向感をつかみづらくさせていた。
日経225先物は200日線が支持線として意識されるなか、オプション権利行使価格の3万8250円から3万8500円辺りのレンジ推移が期待されそうである。米国市場がエヌビディアの決算期待からショートカバーの動きをみせてくるようだと、節目の3万8500円を上回ってくる可能性はあるだろう。低迷する半導体株などはいったん持ち高調整によるカバーが入るようだと、日経平均型の底堅さにつながりそうだ。一方で、ショートの動きが強まる局面では、日経225先物は再び75日線(3万7790円)辺りが射程に入ってくる。
NT倍率は先物中心限月で14.16倍に低下した。一時14.23倍と上昇に転じる場面もみられたが、その後は14.13倍に低下する動きもあった。エヌビディアの決算前にリバランスが入る可能性はあるものの、トランプ次期政権による対中関税の引き上げや規制強化が警戒されて、NTロングに転換しづらいところであろう。NTショートに振れやすい需給のなか、9月に付けた13.93倍辺りが意識されてきそうである。
手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万1752枚、ソシエテジェネラル証券が8378枚、サスケハナ・ホンコンが3300枚、バークレイズ証券が1706枚、JPモルガン証券が1611枚、SBI証券が1604枚、楽天証券が1198枚、ゴールドマン証券が1009枚、auカブコム証券が760枚、みずほ証券が632枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万6152枚、ソシエテジェネラル証券が1万4291枚、バークレイズ証券が3816枚、ビーオブエー証券が3542枚、モルガンMUFG証券が3469枚、JPモルガン証券が3242枚、サスケハナ・ホンコンが2444枚、みずほ証券が2330枚、ゴールドマン証券が1722枚、野村証券が1469枚だった。