日経225先物は11時30分時点、前日比290円高の3万8870円(+0.75%)前後で推移。寄り付きは3万8910円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8970円)にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まった。買い一巡後は軟化し、3万8750円まで上げ幅を縮める場面もみられたが、中盤にかけて再びロング優勢の流れのなか、一時3万9130円まで買われた。ただし、節目の3万9000円をキープできず、25日移動平均線(3万8970円)を下回ったことで、中盤以降は3万8800円〜3万8900円辺りの狭いレンジでの推移となった。
日経225先物は買い先行で始まった後に3万9130円まで上げ幅を広げたが、25日線近辺では強弱感が対立しやすく、積極的なロングの動きは限られた。本日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上昇が日経平均型を牽引する形ではあるが、東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]なども中盤以降は膠着感が強まっており、様子見姿勢に向かわせやすい。後場も引き続き25日線水準での攻防をみせてくるだろうが、同線を明確に上放れてくるようだと、週末要因もあってショートカバーを誘う可能性はあるだろう。
NT倍率は先物中心限月で14.27倍と横ばいだった。一時14.32倍まで上昇し、75日・200日線(14.28倍)を上回る場面もみられた。しかし、その後は14.22倍まで低下するなど、TOPIX型優位の状況である。ハイテク株が買われるなかでもNTロングに振れにくい状況であり、NTショートでのスプレッド狙いに向かわせそうだ。