8日の市場は日経平均が反発。終値は前日比118円高の3万9500円だった。前日の米国市場でハイテク株が高かったことから買い先行のスタート。一時は400円を超える上げ幅を示現したが、昨日の高値を抜けなかったことで買い一巡後はきのう同様に失速した。また、為替市場で円安・ドル高が一服したことも伸び悩む一因に。それでも米国で予定通りに利下げが行われたことで一定の安心感もある。下値には買いが入り押し目買い基調にあることに変わりはないようだ。
昨日の米国市場は前日に急伸した反動からダウ平均は小反落した。米大統領選で積極財政派のトランプ氏が勝利したことで米国株は主要3指数が6日に揃って最高値を更新した。その反動から昨日は目先筋の利食い売りが出てダウ平均は極めて小幅ながらも反落。FRBが想定通りの0.25%利下げを決定したことで下値は限られ、依然として米国株が上昇基調にあることに変わりはない。ハイテク株には買いが入り続けナスダック指数は連日の最高値更新となっている。
さて、東京市場はトランプラリー的な相場が続くも徐々に上値の重さも意識される展開となっている。日経平均が4万円に届きそうで届かない状態で、その課題は来週に持ち越しということに。チャート面では上値4万円、下値3万8000円という直近1カ月半程度のボックス圏から上抜けできるかがポイントに。米国次第ではあるものの相場が下がる状況にはなく、押し目買い有利が続きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)