株価指数先物【昼】 +1σと+2σでのレンジ推移

日経225先物は11時30分時点、前日比240円高の3万9480円(+0.61%)前後で推移。寄り付きは3万9650円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9690円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。その後ロングの勢いが強まり、現物の寄り付き直前には一時3万9940円まで買われる場面もみられた。ただし、4万円接近では利益確定とみられるロング解消のほか、戻り待ち狙いの短期的なショートが入りやすく、買い一巡後は軟化し、終盤にかけて3万9430円まで上げ幅を縮めた。

日経225先物は4万円の大台を捉えることができなかったが、ボリンジャーバンドの+2σ(4万円)に接近する局面では戻り待ちのショートが意識されやすいところである。買い一巡後は軟化したものの、+1σ(3万9480円)近辺では底堅さが意識されており、+1σと+2σでのレンジ推移である。本日は11月のオプションSQだったが、日経平均型、TOPIX型とも買い越しと推測されており、朝方はこの影響が加わったとみられる。ただし、日経平均株価はSQ値概算となる3万9901.35円を捉えることができなかったため、軟化する動きにつながったようだ。週末要因から後場はこう着感が強まる可能性はあるものの、+1σ水準での底堅さが意識されてくるようだと、短期筋のショートカバーを誘い込みそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.38倍に上昇した。前日には14.50倍水準から一時14.30倍まで大きく低下したことから、リバランスの動きは入りやすいところであろう。ただし、NTショートを巻き戻す動きは強まっていない。アドバンテスト <6857> [東証P]が1万円乗せ後に達成感から下げに転じており、日経平均型の重荷になっている。同社が再びプラス圏を回復してくるようだと、リバランスに向かわせそうである。