7日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比99円安の3万9381円だった。米大統領選の結果や米株大幅高を受けて開始早々に400円を超える上げへ。ただ、昨日からトランプ勝利を織り込んで1000円も上げていただけに買い一巡後はにわかに失速。9時半以降はマイナス圏に落ちるなどトランプラリーは長続きしなかった。上値が4万円に接近した短期的な警戒感や、関税強化や防衛費負担など日本にとってマイナスな面の多さも伸び悩む一因となったようだ。
昨日の米国市場はトランプ氏の大統領選勝利を受けてダウ平均が大幅高。今年最大の上げ幅となって2週間半ぶりに史上最高値を更新した。米大統領選の結果は事前予想通りトランプ氏の圧勝。早々に結果が判明したことで市場にはアク抜け感も加わった。連邦議会も上院、下院ともに共和党が優勢となりトリプルレッドを達成。トランプ氏の政権自由度はかつてないほどになっている。関税、減税、利下げ催促とインフレ再加速は避けられないが、当面は経済活性化で株高となりそうだ。
さて、東京市場はトランプ勝利で日経平均が一時4万円に接近する展開となったが、短期的な過熱感や、突飛な発言の多いトランプ行政の不透明さから、買い一辺倒のリスクもにじみ出る相場となっている。トピックスの上げにもあるように基調的には株高となるだろうが、ツイッター(現エックス)で発信するトランプの一声で風向きが変わる不安定さ、これが4年間続くことへの重荷も感じられる。(ストック・データバンク 編集部)