日経225先物は11時30分時点、前日比350円安の3万9350円(-0.88%)前後で推移。寄り付きは3万9990円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万0035円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。ただし、4万円の大台に乗せることはできず、寄り付きを高値に利益確定に伴うロング解消の動きが優勢となり、中盤にかけて3万9030円まで売られる場面がみられた。もっとも、前日に1000円超の上昇をみせたこともあり、買い一巡後の調整は意識されていた。節目の3万9000円接近では押し目狙いのロングが入り、終盤にかけては3万9400円水準を回復している。
日経225先物は寄り付き時点で4万円を回復できなかったことで、持ち高調整の動きが優勢になったようだ。ナイトセッションで一時4万0170円まで買われ、ボリンジャーバンドの+2σ(4万0020円)を上回ってきたことで、過熱感も警戒されやすい水準であろう。節目の3万9000円のほか、25日移動平均線(3万8900円)が支持線として意識されるため、同水準に接近する局面においては、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。また、+1σ(3万9460円)水準を上回ってくるようだと、再び上へのバイアスが強まる可能性はありそうだ。
NT倍率は先物中心限月で14.35倍に低下した。14.50倍で始まった後は低下傾向が強まり、25日線(14.47倍)をあっさり割り込むと、NTショートの動きが強まった。ファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]の下げが日経平均型の重荷となった一方で、メガバンクなど金融株やトヨタ自動車 <7203> [東証P]などの輸出関連の一角が買われており、相対的にTOPIX型優位となった。