日経225先物 39700 +1040 (+2.69%)
TOPIX先物 2726.0 +52.5 (+1.96%)
日経225先物(12月限)は前日比1040円高の3万9700円で取引を終了。寄り付きは3万8950円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8970円)にサヤ寄せする形から買いが先行した。その後は軟化し、現物の寄り付き時には3万8690円まで上げ幅を縮める場面もみられた。ただし、売り一巡後はショートカバーとみられる動きが強まり、前場中盤にかけて節目の3万9000円を回復。その後は3万9000円を挟んでもみ合ったが、前場終盤にかけて上へのバイアスが強まり、ランチタイムで一気に3万9850円まで買われた。
買い一巡後は持ち高調整に伴うロング解消と、短期的なショートを交えながら、後場中盤に3万9160円まで軟化する場面もみられた。ただし、終盤にかけて再び上へのバイアスが強まると3万9790円まで上昇し、3万9700円で取引を終えた。
日経225先物は現物市場の開始直後に3万8690円まで軟化したものの、その後は強い基調を継続していた。米大統領選の開票結果が伝わり、トランプ氏優勢との報道から、初動はショートを誘う形になったようだ。ただし、グローベックスの米株先物が強い動きをみせていたこともあり、大統領選通過後を睨んだ動きにより、ショートカバーや押し目狙いのロングが優勢になったとみられる。
ランチタイムで3万9850円まで買われた後は、急ピッチの上昇に対する過熱感も警戒され、ショートを交えて3万9160円まで軟化したが、トランプ氏の勝利がほぼ確実視されて、終盤にかけて再びトレンドが強まった形だろう。
現物市場では指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を牽引したほか、金融株の強さが目立った。為替市場では円相場が1ドル=154円台と円安に振れる場面もみられており、トランプトレードが入った形である。また、グローベックスではNYダウ先物が500ドルを超える上昇で推移しているほか、ナスダック100先物は250ポイント近く上昇していた。
日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(3万9420円)を突破し、10月31日に付けた戻り高値3万9720円も上回ってきた。今後は+1σを支持線に+2σ(3万9980円)と10月15日に付けた4万0300円が射程に入ってくる。週間形状では+2σ(4万0570円)がターゲットとして意識されてくることになる。
決算発表がピークを迎えて積極的には手掛けにくい状況であるが、上へのバイアスが強まるなか、インデックスに絡んだ商いによってトレンドを強めてきそうだ。また、本日の大幅上昇によってレバレッジ型ETFなどでヘッジ対応の動きも入ることで、指数を押し上げてくる可能性がある。
大統領選通過後は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているが、2大イベント通過後を睨んだロングが強まりやすいだろう。ボラティリティの高い状況で荒い値動きが続く可能性はあるが、調整が強まる局面では押し目狙いのロングに向かわせそうだ。
NT倍率は先物中心限月で14.56倍に上昇した。25日移動平均線(14.46倍)を上回り、一時14.59倍まで上昇する場面もみられた。10月15日に付けた14.70倍を射程に入れて、NTロングが強まる可能性もある。
手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万6067枚、ソシエテジェネラル証券が2万2555枚、サスケハナ・ホンコンが8062枚、JPモルガン証券が4248枚、バークレイズ証券が4066枚、野村証券が2426枚、SBI証券が2360枚、ゴールドマン証券が2157枚、楽天証券が1718枚、松井証券が1535枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万9711枚、ソシエテジェネラル証券が2万6918枚、バークレイズ証券が6329枚、モルガンMUFG証券が6036枚、サスケハナ・ホンコンが5586枚、JPモルガン証券が4979枚、ゴールドマン証券が3127枚、ビーオブエー証券が2058枚、BNPパリバ証券が1145枚、UBS証券が815枚だった。