6日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比1005円高の3万9480円だった。前日の米国株が景況感の良さから大きく上昇した流れを受けて買い先行のスタート。その後も着々と買いが入り上げ幅は後場寄りに1200円近くに達する場面まであった。開票が進む米大統領選でトランプ氏がリードするたびに大きく買いが入ってくる印象で、1ドル=154円台と円が急落したことも追い風となっている。トランプ勝利を織り込むトランプトレードが早くも始まったようだ。
昨日の米国市場は好調な経済指標を受けてダウ平均が大幅反発した。この日発表された10月のISM非製造業景況感指数が2年ぶり高水準となり米景気の強さが確認できた。FRBが6〜7日に開くFOMCで0.25%の利下げを決めることも既定路線で株式市場には強い追い風となっている。さらに、過去の大統領選において投開票日と結果判明後は株価が上昇しやすい傾向にあり、結果が想定の範囲であればアク抜け感から上がりやすくなることも先取りされた様子。
さて、東京市場は米株高に円安と良好な外部環境が揃い日経平均は大きく上昇。今月1日の大幅な下げ(1027円安)を完全に埋めてきた。さらに、米大統領選でトランプ氏勝利の流れが見えてきた中盤以降は一段高へ。一足早いトランプラリーを演じている。当面はマイナス材料がなく日経平均は上値4万円を捉えてくる11月相場となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)