日経225先物は11時30分時点、前日比420円高の3万8540円(+1.10%)前後で推移。寄り付きは3万8480円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8375円)を上回り、買いが先行して始まった。その後軟化し、現物の寄り付き直後には3万8160円まで上げ幅を縮めた。ただし、プラス圏をキープしたことで、売り一巡後は先週末の大幅な下落に対するショートカバーとみられる動きが強まり、終盤にかけて一時3万8590円まで買われる場面もみられた。
日経225先物は開始直後に軟化したものの、200日移動平均線(3万8110円)が支持線として機能する形となった。その後のリバウンドで前週末の下落に対する半値戻しの水準を回復している。自律反発の域は脱せていないが、5日投開票の米大統領・議会選挙を前に積極的にポジションを傾けてくる動きは考えにくく、リバランスとしては一巡したであろう。後場はこう着感が強まるとみられるが、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、TDK <6762> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]などがプラス圏で推移しており、底堅さは意識されそうだ。
NT倍率は先物中心限月で14.44倍に上昇した。一時14.48倍を付けており、先週末に割り込んだ25日線(14.46倍)を上回る場面もみられた。ただし、リバランスが中心のなか、同線を上回ってNTロングが強まる展開にはなりにくい状況であろう。