日経225先物 38600 +480 (+1.25%)
TOPIX先物 2677.0 +32.0 (+1.20%)
シカゴ日経平均先物 38375 +255
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
4日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。5日投開票の米大統領・議会選挙は接戦になるとみられており、持ち高調整の売りが優勢となった。トランプ氏勝利で恩恵を受けるとされたJPモルガン・チェース<JPM>やゴールドマン・サックス<GS>など金融株の一角が売られるなど、トランプトレードを巻き戻す動きもみられた。
8日からNYダウの構成銘柄から除外されるインテル<INTC>とダウ<DOW>が下落し、NYダウを押し下げた。一方で、新規組み入れとなるエヌビディア<NVDA>とシャーウィン・ウィリアムズ<SHW>は買われた。S&P500業種別指数はエネルギー、不動産、耐久消費財・アパレルが上昇した半面、自動車・同部品、銀行、公益事業が下落。
シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比255円高の3万8375円だった。1日取引終了後の日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比60円安の3万8060円で始まった。その後は1日の米国市場でアマゾン・ドット・コム<AMZN>の決算を評価した買いが他のハイテク株に波及するなか、中盤にかけて3万8790円まで買われる場面もみられた。終盤にかけては3万8510円〜3万8640円辺りで保ち合い、3万8600円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。ただし、米大統領の結果待ちで、思惑的な売買が中心になりそうだ。スキャルピング中心のトレードとなり、方向感をつかみづらくさせよう。ナイトセッションでは200日移動平均線(3万8110円)辺りを支持線としたリバウンドから25日線(3万8800円)を捉えてきており、両線を挟んでの推移になりそうだ。
そのため、オプション権利行使価格の3万8000円から3万8875円辺りのレンジを想定する。米大統領選の世論調査では、ハリス副大統領とトランプ前大統領の支持率が拮抗しており、結果判明に時間がかかる可能性がある。開票が進む毎に短期的なトレードによって荒い値動きをみせてくることになろう。
日経225先物は25日線を捉えてくるようだと、前週末の大幅な下げに対するショートカバーを誘う可能性も考えられ、ボリンジャーバンドの+1σが位置する3万9360円辺りが射程に入ってくる。一方で、米大統領選挙の結果を受けて下へのバイアスが強まったとしても、その後は経済政策への期待感が高まるとみられ、押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。
4日の米VIX指数は21.98(前日は21.88)に上昇した。10月31日に一時23.42まで上昇した後は、不安心理が高まった状態を示す20.00を上回っての推移が続いている。25日線(20.11)、75日線(18.89)が支持線として意識されており、ボトム圏での推移であるが、米大統領選の結果後にリバウンドを強める場面がありそうだ。反対に支持線を割り込むようだと、一気にリスク選好に向かわせよう。
先週のNT倍率は先物中心限月で14.41倍に低下した。25日線(14.46倍)を割り込み、一時14.36倍まで下げる場面もみられたが、米ハイテク株の下落の影響から相対的にTOPIX型優位の展開だった。先週末の大幅な下げに対するリバランスが入りやすいとみておきたい。