<マ-ケット日報> 2024年11月1日

11月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比1027円安の3万8053円だった。前日の米国株がハイテク株中心に大きく下げた流れを受けて売りが先行。円安一服もあって外部環境の変化に脆弱なところを見せている。日経平均の下げ幅は一時1100円を超え直近3日間の上昇分の大半を吐き出す格好に。一方、終値が3万8000円台を何とか保ったことで、来週も引き続きその心理的ラインが下値の攻防ポイントとなりそうだ。

昨日の米国市場は主力ハイテク株に売りが出てダウ平均も3日続落した。前日引け後に発表したマイクロソフトの決算が事前予想を下回り同社株が6%もの下落。連想売りが他のハイテク株にも広がり、AI半導体大手エヌビディアまで売られる展開となった。また、9月の米個人消費支出物価指数が小幅ながらも事前予想を上回りインフレ圧力の強さを示したことも影響した模様。過去最高値を更新していたナスダック指数は3%弱の下落率となっている。

さて、東京市場は米株安、円高という外部要因に振り回される展開となり本日は大きく下押す展開となった。今晩には米雇用統計の発表が、3連休後の週明けには米大統領選の結果が分かるかもしれないということで、ポジションを手じまう動きが強まっている。日経平均は200日移動平均線(3万8385円)を割り込みトレンドは再び不透明に。(ストック・データバンク 編集部)