日本時間21時半に発表になった9月のPCEデフレータ総合指数で前年比2.1%、コア指数で2.7%となった。ほぼ予想通りの内容だったことから、米株式市場の反応も限定的となっている。
この指標はFRBが好んで参照しているインフレ指標だが、前月比では0.3%の上昇と、4月以来の上昇率を記録し、FRBの利下げペースの鈍化観測を裏付けている。
住宅とエネルギーを除くサービス価格は前月比0.3%に加速した一方、食品とエネルギーを除く財の価格は0.1%の上昇となった。食品価格は0.4%上昇し、年初以来の高水準となった。
一方、個人支出は前月比0.4%増に加速。家計消費の大部分を占めるサービス支出は0.2%増となり、財への支出は0.7%増となったが、多くの小売業者が買い物客を呼び込むために価格を下げた分野ではある。
また、賃金は0.5%上昇したが、実質可処分所得は0.1%の増加に留まった。貯蓄率は4.6%に低下し、2023年以来の最低水準。
*PCEデフレータ(9月)21:30
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 .0.1%(前月比)
結果 2.1%
予想 2.1% 前回 2.3%(2.2%から修正)(前年比)
*PCEコアデフレータ(9月)21:30
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.2%(0.1%から修正)(前月比)
結果 2.7%
予想 2.6% 前回 2.7%(前年比)
*個人所得(9月)21:30
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
*個人支出(9月)21:30
結果 0.5
予想 0.4% 前回 0.3%(0.2%から修正)(前月比)