10月最後の取引となる本日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比196円安の3万9081円だった。前日の米国株が下落した流れで売り先行のスタート。円高の動きもあって後場には一時440円安(3万8832円)まで下値を広げたが、3万9000円以下では値頃感も働き、その後は終盤にかけて水準をじわじわと戻していった。日銀が金融政策を維持したことは想定通りで驚きはなし。利上げが当分の間行われないことはプラスとなるだろう。
昨日の米国市場は長期金利の上昇や主力株の決算発表を控えた利食い売りでダウ平均は続落した。トランプ勝利を織り込む格好で長期金利が上昇。さらにキャタピラーなど主力株の決算が市場の期待に届かなかったことで連鎖的に売り物が出てしまった。この日はハイテクや半導体株にも決算を前にした利食い売りが広がっている。ナスダック指数は5日ぶりに反落。ただ、目立った悪材料はなく自然な調整の範囲ともいえよう。
さて、東京市場は米株安と円高を受けて終日マイナス圏で推移。直近で連騰していただけに月末要因もあって本日の下げは仕方ないところがある。注目の日銀金融政策会合は利上げ見送りが既定路線で材料とならず。一方、米長期金利は上昇基調をキープしており円安の素地は十分に整っている。トランプラリーは今しばらく続きそうで、金利が想定上に跳ねあがらない限りは二進一退的な相場が続こう。(ストック・データバンク 編集部)