株価指数先物【昼】 3万9000円辺りでの底堅さがみられる

日経225先物は11時30分時点、前日比360円安の3万9130円(-0.91%)前後で推移。寄り付きは3万9230円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9295円)にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まった。直後に付けた3万9270円を高値にロング解消の動きが強まり、中盤にかけて節目の3万9000円まで売られる場面もみられた。ただし、同水準では押し目待ち狙いのロングが意識されるなか、終盤にかけては3万9150円辺りまで下げ幅を縮めた。

米国市場で決算内容が嫌気されたアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>の下げの影響が他の半導体株に広がった流れを受け、東京市場においても東京エレクトロン <8035> [東証P]などハイテクの一角に売りが先行した。また、決算内容が嫌気された京セラ <6971> [東証P]や日立製作所 <6501> [東証P]の下げが重荷となった。一方で、コンセンサスを上回る上方修正を発表したアドバンテスト <6857>は7%を超える上昇となり、1社で日経平均株価を約180円支えている。

日経225先物は前日のリバウンド部分を帳消しにする形だが、節目の3万9000円辺りでの底堅さがみられる。3万8870円辺りで推移する25日移動平均線が支持線として意識されやすく、3万9000円割れからの一段安を想定したショートの動きは限られ、3万9000円近辺での押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

NT倍率は先物中心限月で14.51倍に低下した。ほぼ前日の価格レンジでの推移であり、25日線(14.46倍)が支持線として意識されている。アドバンテスト次第ではあるものの、高値圏での推移が続くようだと、NTロングに振れやすくなりそうだ。