日経225先物 39490 +520 (+1.33%)
TOPIX先物
日経225先物(12月限)は前日比520円高の3万9490円で取引を終了。寄り付きは3万9170円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9170円)にサヤ寄せする形から、買いが先行した。直後に付けた3万9120円を安値にロングが強まった。前場中盤は3万9200円〜3万9300円辺りで保ち合い、前場終盤にかけて上げ幅を広げ、ランチタイムでは3万9450円まで買われた。後場は持ち高調整とみられるロングの解消により、終盤にかけて3万9230円まで上げ幅を縮める場面もあったが、現物の大引け後にショートカバーが強まり、本日の高値で引けた。
29日の米国市場でハイテク株が買われたほか、時間外取引でアルファベット<GOOG>が決算評価で上昇したこともセンチメントを明るくさせた。一方で、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が時間外取引で急落。指数インパクトの大きいアドバンテスト <6857> [東証P]やソフトバンクグループ <9984> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]などは買い一巡後に膠着感が強まったものの、高値圏での保ち合いであり、ショートを仕掛けづらくさせた。
また、日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ水準を捉えてきた。ランチタイムで3万9460円まで買われ+1σを上回ってきたが、同水準では強弱感が対立しやすく、終盤にかけては持ち高調整に向かわせたようだ。ただし、大引け後にショートカバーが強まったことで、+1σを上回って終えている。
なお、+1σはナイトセッションで3万9490円辺りに上昇してきたが、日経225先物は午後5時時点で3万9700円を上回る場面もみられた。決算発表が本格化するなかでは積極的にはポジションを傾けにくいところだが、東証プライムの売買高は34億株超と8月6日以来の水準に膨らんだ。前日まで政治リスクを織り込む形で積み上がったショートポジションのカバーが中心だったが、本日はショートカバーのほか、若干ながらロングポジションを積み上げる動きも入ったとみられる。
日経225先物は+1σ突破から、4万円水準に位置する+2σが次のターゲットとして意識されてくる。パラボリックはSAR値を突破したことで陽転シグナルを発生させたほか、一目均衡表では上向きで推移する雲上限を支持線としたリバウンドを継続している。米大統領選挙の結果を受けた米国市場の動向を見極めたいほか、国内では3連休を控えて大きくポジションを傾ける動きは限られる。ただし、これまでのリバウンド局面でもそれほどロングは積み上がっておらず、ヘッジを絡めたとしてもロング寄りのポジションを積み増す動きがありそうだ。
そのため、オプション権利行使価格の3万9500円を中心とした3万9000円から4万円のレンジを想定。+1σを上回って推移するようであれば、3万9500円から4万円処の推移が意識されそうである。
NT倍率は先物中心限月で14.54倍に上昇した。一時14.56倍まで上げており、+1σ水準を捉えてきた。指数インパクトの大きいハイテク株への物色がみられるなか、相対的に日経平均型優位だった。+1σを上放れてくるトレンドをみせてくると、10月15日に付けた14.70倍を捉えてくる可能性がありそうだ。そのため、目先的にはNTロングに振れやすいだろう。
手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万4748枚、ソシエテジェネラル証券が1万1072枚、サスケハナ・ホンコンが3122枚、バークレイズ証券が2825枚、JPモルガン証券が2146枚、SBI証券が1509枚、ビーオブエー証券が1270枚、auカブコム証券が1153枚、モルガンMUFG証券が1147枚、日産証券が905枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万3321枚、ソシエテジェネラル証券が1万8269枚、バークレイズ証券が6651枚、ゴールドマン証券が4827枚、サスケハナ・ホンコンが3926枚、JPモルガン証券が3584枚、モルガンMUFG証券が3430枚、みずほ証券が3301枚、ビーオブエー証券が2698枚、野村証券が1642枚だった。