<マ-ケット日報> 2024年10月30日

30日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比373円高の3万9277円で、今月16日以来の3万9000円台回復となった。前日の米ハイテク株高を好感して買い先行のスタートに。取引時間中も着々と買いが入り日経平均は後場寄りには一時500円を超える上げとなった。前日の米長期金利が低下し、国内でも長期金利が低下していることも支えに。1ドル=153円台半ばまで円が下落していることも後押し材料となった。

昨日の米国市場は一部経済指標の軟化を受けてダウ平均は反落した。この日発表された9月の雇用動態調査で非農業部門の求人件数が事前予想に届かなかったことから、景気の勢いが鈍っているとの見方につながり消費関連株などに売りが出た。一方、マイクロソフト、メタ、アマゾン、アルファベッドなど主力ハイテク株が引き続き買われ、それらを代表するナスダック指数は4連騰を達成。3カ月半ぶりに史上最高値を更新している。

さて、東京市場は日本の衆院選通過でアク抜けしたことをきっかけに戻りが持続している。本日はトピックスも25日、75日、200日各移動平均線をクリアし、市場全体が上向きのトレンドに入ったことが確認できている。明日まで開く日銀の金融政策決定会合は政策金利の据え置きが予想され市場の材料とはあまりなっていない。懸念された利上げは当分なく国内のネガティブ要素は減っている。(ストック・データバンク 編集部)