日経225先物は11時30分時点、前日比420円高の3万9390円(+1.07%)前後で推移。寄り付きは3万9170円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9170円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。直後に付けた3万9120円を安値にロングの動きが強まった。中盤には3万9200円〜3万9300円辺りでの保ち合いが続くなか、終盤にかけて上げ幅を広げており、前引け時には一時3万9430円まで買われた。
米国市場でハイテク株が買われたほか、時間外取引でアルファベット<GOOG>が決算評価から上昇したこともセンチメントを明るくさせた。東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株への資金流入が強まり、アドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]が日経平均株価を牽引した。また、キーエンス <6861> [東証P]が好決算と増配を好感した買いから急伸したことも安心感につながった。
日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(3万9430円)を捉えてきた。利益確定に伴うロング解消のほか、戻り待ち狙いのショートが入りやすいところだろう。ただし、+1σをクリアしてくると4万円の大台を意識したトレンド形成になる可能性があるため、押し目狙いのロング対応になりそうだ。なお、米国では業績見通しを公表したアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が時間外取引で急落している。現時点で影響はみられていないが、日経225先物が+1σでの上値の重さが意識されてくるようだと、ロング解消の動きに向かわせそうである。
NT倍率は先物中心限月で14.50倍に上昇した。一時14.56倍まで上げており、+1σ水準を捉えてきた。指数インパクトの大きいハイテク株への物色が継続するようだと、日経平均型優位のなかでNTロングに振れやすいだろう。