<マ-ケット日報> 2024年10月29日

29日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比298円高の3万8903円と高値引けだった。序盤は前日に急伸した反動から180円ほど下押す場面があったが、売り一巡となった9時半以降は買い方が勝りプラス圏へ浮上。その後も着々と買いが入り300円近い上げ幅へ。昨日の米国株が上げているほか、為替市場も円安トレンドを維持しているため買われやすい状況にある。政局は依然不透明なところがあるが大体のところは織り込み済みで、逆に政局で押せば買い場となりそうだ。

昨日の米国市場は主力株に自律反発狙いの買いが入りダウ平均は6日ぶりに反発した。この日は長期金利こそ高止まりしたが、イスラエルによる対イランへの報復攻撃が限定的だったことが市場の安心感を呼んだ。ダウ平均は前週末までの5日間で1161ドルも下げていたため自律反発狙いの買いが活発化した。ハイテク株や金融株が特に買われ、指数ではナスダックが3日続伸し、一時は7月10日に付けた最高値を上回る場面もあった。

さて、東京市場は良好な外部環境に後押しされて日経平均が続伸へ。チャート上では25日、75日、200日各移動平均線をクリアしトレンドを回復しつつある。市場ではトランプ氏勝利による米金利上昇と国内金利上昇を先取りする動きが出ており、米国同様に銀行、証券、保険株が上昇中だ。来週の米大統領選の結果はすぐには判明しないだろうが、市場はトランプ勝利で動き始めている様子。(ストック・データバンク 編集部)