日経225先物は11時30分時点、前日比510円高の3万8520円(+1.34%)前後で推移。寄り付きは3万7560円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8095円)を大きく下回り、売りが先行して始まった。衆議院議員総選挙で与党が過半数を割り込んだことから、政治運営に対する不安定化を警戒した売りが先行する形となった。ただし、寄り付き直後に付けた3万7550円を安値にショートカバーの動きが強まり、現物の寄り付き後ほどなくして3万8690円まで買われた。25日移動平均線水準まで一気に回復したこともあり、買い一巡後は3万8380円まで上げ幅を縮めたが、その後は3万8500円を挟んでの推移となった。
朝方は衆議院選挙での与党過半数割れが嫌気されたが、早々に25日・75日線を突破したことでショートカバーの勢いが強まった。前週末の米国市場ではハイテク株の一角が買われたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になったことも押し目買いに向かわせる形になったようだ。ただし、25日線水準まで一気に回復したこともあり、短期的なリバウンドは一巡したと考えられ、後場は膠着感が強まりそうだ。
NT倍率は先物中心限月で14.53倍に上昇した。朝方は14.39倍まで低下する場面もみられ、14.44倍辺りに位置する25日線を割り込んだ。その後は日経平均型優位のリバウンドによって同線を突破し、NTロングに向かわせている。