株価指数先物【昼】 リバウンド基調は強まりにくい

日経225先物は11時30分時点、前日比350円安の3万7810円(-0.91%)前後で推移。寄り付きは3万8070円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8090円)にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まった。直後に付けた3万8080円を高値にショート優勢の動きになり、現物の寄り付き後ほどなくして節目の3万8000円を割り込んだ。中盤にかけてナイトセッションの安値(3万7850円)水準まで売られ、その後は下げ渋る動きもみられたが、終盤にかけて3万7760円まで下落幅を広げた。

衆議院選挙の終盤情勢で、与党で過半数を維持できるかは微妙な情勢のなか、押し目待ち狙いのロングは限られている。ショート優位の需給状況のなか、ナイトセッションの安値水準を割り込んできたことで、ショートの勢いが強まったようだ。東証プライム市場の値下がり数が9割近くを占めており、リバウンド基調は強まりにくいなかで後場も不安定な値動きとなろう。ただし、短期筋のショートカバーによって下げ渋る動きにとどまりそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.47倍に低下した。一時14.44倍に低下する場面もみられたが、25日移動平均線(14.43倍)が支持線として機能している。前日の価格帯での推移をみせており、スプレッド狙いの動きは限られている。