<マ-ケット日報> 2024年10月24日

24日の市場は日経平均が4日ぶりに小反発。終値は前日比38円高の3万8143円だった。前日の米株下落を受けて開始早々に400円近く下落する場面があったが、連日の株安で目先筋の売りもそこで一巡し、9時半過ぎにはすんなりとプラス圏へと回復した。3万8000円割れはさすがに値頃感も働くようで、円安が進んでいる現状も含め売り方も売り込みにくくなっている。一方、上値は27日の衆院選の投開票を控え、買い戻し以外の実需は今のところ少ない様子。

昨日の米国市場は一段と上昇した長期金利を嫌気してダウ平均は3日続落した。この日の米長期金利は一時4.26%と約3カ月ぶりの高水準を付けた。強い米経済指標に加え、大統領選で関税増や積極財政を掲げるトランプ氏の勝利が濃厚となってきたことから、ドル高、金利上昇などインフレに備える動きが活発化している。株式市場はあおりを食ってやや軟調展開だが、景気の強さが支えとなって大きく崩れる雰囲気はない。

さて、東京市場は日経平均が3万8000円台を一時割り込んだことによる値頃感から小反発する1日となった。ここには200日移動平均線(3万8243円)もあって何かと買い方の意識が働きやすいところでもある。もっとも、売買は先物に偏っており個別株にはさほどの戻りは見られない。9月中間決算の発表がこれから本格化するため材料待ちの状態でもある。(ストック・データバンク 編集部)