日経225先物は11時30分時点、前日比590円安の3万8430円(-1.51%)前後で推移。寄り付きは3万9050円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9025円)にサヤ寄せする形から、小幅に上昇して始まった。ただし、寄り付き直後につけた3万9060円を高値に下へのバイアスが強まり、現物の寄り付き時には3万9000円を割り込んだ。いったんは3万8900円辺りでもみ合う場面もみられたが、中盤にかけて「海外の短期筋がショートを膨らませている」との観測が伝わるなか、ロング解消の動きが強まり、一時3万8200円まで急落。終盤にかけて下げ渋る動きから3万8400円〜3万8500円辺りでの推移となった。
日経225先物は下へのバイアスが強まったことから、ヘッジ対応の動きが加速した。衆院選を控え、与党で過半数の議席獲得は微妙との見方から、政治不安を手掛かりにショートが膨らんだとみられている。これにより、25日移動平均線(3万8390円)を下回り、75日線(3万8100円)に接近する形となった。売り一巡後は25日線を上回っての推移をみせており、同線での底堅さがみられるかが注目されそうだ。
米国市場の流れを受けて、朝方はアドバンテスト <6857> [東証P]やディスコ <6146> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]など半導体株が買われる場面もみられたが、中盤にかけて売られた。東証プライム市場の値下がり数が9割を超えているなか、押し目待ち狙いのロングは手控えられそうだ。
NT倍率は先物中心限月で14.50倍に低下した。14.55倍と上昇して始まり、一時14.58倍まで上げる場面もみられた。ただし、値がさハイテク株の一角が中盤辺りから売られるなか、上値は抑えられた。もっとも、TOPIX型も幅広く売られており、スプレッド狙いのトレードは限られよう。