<マ-ケット日報> 2024年10月21日

週明けの市場は日経平均が小反落。終値は前週末比27円安の3万8954円だった。前週末の米国株は高かったものの序盤は円高の動きを受けて一時200円ほど売られる場面があった。その後は国内の半導体株がけん引する形でプラス圏を回復。3万9000円台で推移する時間が本日は長かった。取引終盤は上値の重さが嫌気されて再びマイナス圏へ。週末に衆院選の投開票を控えており、一定以上の上値を積極的に買う動きが少なくなっいる。

前週末の米国市場はハイテク株への買いが続きダウ平均は3日続伸。連日で史上最高値を更新した。取引序盤こそ高値警戒感などからダウ平均は200ドルほど下押したが、売り一巡後は押し目買いが優勢となり徐々に回復。この日はネットフリックスが好調な決算を発表して11%も急騰し、全体はハイテク株中心に盛り返して行った。新型スマートフォンが中国で販売好調と伝わったアップルもけん引。主要3指数は全て上昇。S&P500種指数は最高値更新へ。

さて、東京市場は日経平均が3万9000円前後でもみ合う膠着商状の1日に。ここまで日経平均の日足は8日連続で陰線を引いていたが、本日もわずかながら陰線となって9日連続を記録。取引時間中の実需の乏しさが鮮明となっている。企業業績が堅調で外部環境も申し分ないだけに、現状の閉塞感にもどかしさを感じてしまう。衆院選が明けたら多少は方向性が見えてくるのかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)