米住宅着工件数は減少、一戸建ては増加も集合住宅が落ち込む

この日発表の9月の米住宅着工件数は年率換算で135.4万件と予想範囲内ではあったものの、前回からは減少した。一戸建て住宅は持ち直したものの、集合住宅が落ち込み影響を相殺している。

一戸建ては2.7%増の年率103万件となり、5カ月ぶりの高水準となった。一方、集合住宅は9.4%減少し、4か月ぶりの低水準となった。一戸建ては4地域のうち2つで増えた。南部は6.6%増え5カ月ぶりの高水準。北東部は10.6%増だった。

一戸建ての建設は増えたが、2021年後半から22年前半にみられた高水準からは下がっている。当時は住宅ローン金利が3%近くで、中古住宅物件が著しく不足していたため新築住宅への需要が急増していた。だが、FRBの利上げが始まったことで住宅は需要が低下。建設業者はここ16年で最大の新築物件の在庫を抱えることになった。

一戸建て住宅の完工件数は5.7%減の年率168万戸。建設中のプロジェクト数も2%近く減少し約3年ぶりの低水準となった。

*米住宅着工件数(9月)21:30
結果 135.4万件
予想 135.0万件 前回 136.1万件(135.6万件から修正)

*建設許可件数(9月)21:30
結果 142.8万件
予想 146.0万件 前回 147.0万件