18日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比70円高の3万8981円だった。米国株が最高値を更新した流れから開始早々に300円近い上げ幅を示現。1ドル=150円台に入った円安も株高に貢献し、一時は3万9000円台に乗せていた。しかし、最近の日本株は寄り付き近辺でその日の高値を付けてしまいその後は伸び悩む傾向に。本日も中頃にかけて上げ幅を縮小した。時間外取引の米株先物が軟調に推移していることも影響していたようだ。
昨日の米国市場は好調な小売売上高を受けてダウ平均は続伸。2日連続で史上最高値を更新した。この日発表された9月の小売売上高が事前予想を上回る増加となり株式市場に買い安心感を与えた。また、週間の新規失業保険申請件数も前週から減り、さらに事前予想も下回った。底堅い労働市場は今後の消費を支えるとの見方につながり幅広く買われている。台湾のTSMCの決算が最高を更新したことで半導体株も上昇。米市場に死角は見当たらなくなっている。
さて、東京市場は円安、米株高と引き続き外部環境は絶好調ながら、日経平均は今ひとつ伸び切れない上値の重さが感じられる1日に。米市場のけん引役である半導体大手エヌビディアが昨日に最高値を更新しても、国内の半導体株の動きは今ひとつであった。日経平均の日足は本日まで8日連続で陰線を記録。国内に買い材料がないため取引時間中(ザラバ)に買いが入って来ないのも一因であろう。(ストック・データバンク 編集部)