株価指数先物【引け後】 3万9000円を挟んだ狭いレンジで推移

大阪12月限
日経225先物 39100 -90 (-0.22%)
TOPIX先物 2695.0 +4.5 (+0.16%)

日経225先物(12月限)は前日比90円安の3万9100円で取引を終了。寄り付きは3万9410円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9450円)にサヤ寄せする形から買い先行で始まった。ただし、開始直後に付けた3万9430円を高値に軟化し、現物の寄り付き直後には下落に転じた。売り一巡後は3万9340円まで買い戻されたが勢いはなく、前場中盤にかけて節目の3万9000円を割り込むと、ランチタイムで3万8790円まで売られる場面もみられた。

ただ、売り一巡後は持ち直し、後場は3万8950円〜3万9050円辺りでの保ち合いを継続。終盤にかけては、台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>の予想を上回る決算を受け、3万9190円までロングが入る場面もあったが、プラス圏を回復できなかったことでロングは限られた。

日経225先物は買い先行で始まったが、ロングの解消とみられる動きが優勢になった。連日で最高値を更新していたアドバンテスト <6857> [東証P]が小安く、利食い優勢の動きとなったほか、東京エレクトロン <8035> [東証P]の値動きも弱く、日経平均型の重荷となっている。TSMCの決算を受けて動意もみられたが、3万9000円を挟んだ狭いレンジで推移するなかでショートカバーも限られていた形だろう。

日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(3万9380円)水準に上値を抑えられる形だったが、3万9000円辺りでの底堅さが意識されており、ショートを仕掛けづらくさせただろう。バンドは上向きで推移しており、ナイトセッションでは3万9470円辺りまで上昇してきた。膠着ながらもバンドに沿ったトレンドが継続するようだと、徐々に下値を切り上げてくる可能性がありそうだ。

+1σ水準での攻防ながら、オプション権利行使価格の3万9500円を中心とした上下の権利行使価格3万9125円から3万9875円のレンジを想定しておきたい。

NT倍率は先物中心限月で14.50倍に低下した。前日比変わらずで始まったが、その後は値がさハイテク株の弱い値動きが重荷となり、一時14.45倍まで低下し、前日の安値(14.46倍)を下回る場面もみられた。また、金融や電力株などが買われ、TOPIX型優位の動きとなった。直近の半導体株上昇におけるリバランスの動きとみられ、本日の調整で再びNTロングに振れやすくなる可能性はあるだろう。

手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3706枚、ソシエテジェネラル証券が9089枚、サスケハナ・ホンコンが2928枚、バークレイズ証券が2432枚、JPモルガン証券が1624枚、SBI証券が1367枚、モルガンMUFG証券が897枚、ゴールドマン証券が848枚、auカブコム証券が765枚、野村証券が700枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万8200枚、ソシエテジェネラル証券が1万3303枚、バークレイズ証券が4094枚、モルガンMUFG証券が2432枚、ゴールドマン証券が2290枚、サスケハナ・ホンコンが2248枚、JPモルガン証券が2098枚、シティグループ証券が1849枚、ビーオブエー証券が1349枚、BNPパリバ証券が1095枚だった。