16日の市場は日経平均が5日ぶりに大幅反落。終値は前日比730円安の3万9180円だった。前日の米国株が下げた流れを受けて序盤から800円を超える下げを示現。特に半導体関連株の下げが効いたようで指数では日経平均の下げが際立っていた。売り一巡後は下値が3万9000円の大台を守ったことで徐々に下げ渋りへ。株式市場が荒れた割りに円安トレンドが崩れていないことも一段の売りを回避させることに貢献していた。
昨日の米国市場は半導体関連株の下げが響きダウ平均は3日ぶりに反落した。オランダの半導体製造装置大手ASMLが足元の四半期決算や通期予想を引き下げたことがネガティブサプライズとなり半導体関連株全体の売り材料につながった。また、ダウ平均採用銘柄であるユナイテッドヘルスの業績見通し下方修正で同社株が大幅安。1社でダウ平均を300ドルも押し下げている。もともと指数は最高値圏にあっただけに目先筋の利食い売りのきかっけを作ってしまった感は否めない。
さて、東京市場は突然の米半導体株安に見舞われ反落する展開に。昨日は日経平均が一時4万円台に乗せていただけに急な変わりようともいえる。内容的には国内でも半導体関連や先物売りに絡む銘柄の下げは目立ったものの、それ以外では大きく売られる様子もなくトピックスなどは限定的な下落率に収まっている。今晩の米国株が持ち直せば明日はそれなりの反発に転じるだろう。(ストック・データバンク 編集部)