連休明けの市場は日経平均が4日続伸。終値は前週末比304円高の3万9910円だった。取引時間中は4万円の大台を超える時間帯が半分以上もあった。連休中の米国株が順調に最高値を更新し続けたほか、1ドル=149円台と円安トレンドが堅持されていることも企業業績の上ブレ期待を呼んでいる。懸念された中東情勢は原油相場の下落が示すようにイスラエルの過度な報復攻撃は回避されそうで、ある程度インフレへの警戒感も緩まったようである。
昨日の米国市場は景気の強さを買う動きが続きダウ平均は連日で史上最高値を更新した。FRBの理事が14日の講演で、景気が想定以上に強いことに触れる一方、来年にかけて緩やかな利下げを行うのが基本路線と発言したことが好感された。また、大手金融機関が前週末に発表した決算が事前予想を上回っていることも買い安心感を呼んでいる。米国はミクロ、マクロともに今は死角なしの状態。ハイテク株にも買いが続きナスダック指数は3カ月ぶりの高値で取引を終えている。
さて、東京市場は米株高を受けて寄り付きから400円近い上げでスタート。その後も米経済の楽観的な見通しや利下げ路線をベースに着々とリスクマネーが市場に入り続け上げ幅は一時600円超えとなった。終盤はやや失速してしまったが、4万円乗せでも市場の達成感は乏しく、米株高とともに水準を切り上げる動きはしばらく続くだろう。一方、衆院選がきょう公示されたが市場の材料とはならず。(ストック・データバンク 編集部)