週明けの市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前週末比697円高の3万9332円で先月27日以来の水準まで回復してきた。注目された米雇用統計の結果が非常に良好で米国株も上昇し、この流れを受けて日経平均は開始から800円を超える上げ幅を示現した。FRBの大幅利下げ観測が後退し円安が見込めるようになったことも相場を後押し。石破ショックで下げた分を埋めつつある。国内の利上げがなくなり米景気も安定していることで、円安・株高が描きやすくなっている。
前週末の米国市場は良好な雇用統計の結果を好感してダウ平均が反発。4日ぶりに史上最高値を更新した。この日発表された9月の雇用統計は雇用増が事前予想を大幅に上回り前月分も上方修正。さらに失業率も低下するなどほぼ満点に近い結果となった。東海岸などの港湾ストライキが早期終結し、供給網の混乱が避けられたことも買い安心感につながった。イスラエルがイランのミサイル攻撃に対する報復が予想されているが、今のところ過度に警戒する雰囲気は少ない。
さて、東京市場は米株高、円安という今年7月まであった外部環境が戻ってきて、中東情勢以外には相場の足を引っ張る要因がなくなっている。中東情勢もイスラエル、レバノン(ヒズボラ)間の地上戦が続く内はイランとの本格戦争は起こらない見通しで、株式が買われる環境がしばらく続きそうな雰囲気だ。日経平均はチャート面で上値を遮るところが減り、4万円まではすぐに到達できるだろう。(ストック・データバンク 編集部)