日経225先物 38560 -40 (-0.10%)
TOPIX先物 2690.5 +4.5 (+0.16%)
日経225先物(12月限)は前日比40円安の3万8560円で取引を終了。寄り付きは3万8500円とシカゴ日経平均先物清算値(3万8625円)を下回り、売り先行で始まった。ただし、寄り付き直後に付けた3万8480円を安値に切り返しており、ほどなくしてプラスに転じた。買い一巡後は3万8500円〜3万8700円処で、ボリンジャーバンドの+1σ(3万8600円)を挟んだレンジで推移。前場終盤にかけてこれを上放れ、一時3万8810円まで買われる場面もみられた。ただし、ランチタイムで軟化し、後場の取引開始後は3万8620円〜3万8710円処で保ち合いを継続。終盤にかけて持ち高調整の動きとなり、3万8560円で取引を終えた。
日経225先物は米半導体株の上昇や円安を受け、若干ながら買いが先行して始まるかにみえたが、地政学リスクが警戒されて下落して始まった。もっとも、3万8500円水準での底堅さも意識され、+1σ水準での推移が目立った。前場終盤にかけては、石破首相が経済対策の策定に着手するよう閣僚に指示したと伝わったことが材料視されたようだ。
本日の動きからは+1σを挟んだ値動きのなか、オプション権利行使価格の3万8000円から3万8900円のレンジを想定しておきたい。米国では9月の雇用統計の発表が予定されている。今週発表された9月のADP雇用統計などの雇用指標が相次いで予想を上回っていたこともあり、労働市場は堅調さを維持しているとの見方が強まっているとみられる。大幅利下げ期待が後退する可能性は意識しておきたい。
また、中東情勢については、イスラエル軍がヒズボラの次の最高指導者候補と目されるサフィディン師を狙った空爆を実施したと米メディアが報じている。日経225先物はナイトセッションで小幅ながらプラス圏で推移しているほか、グローベックスの主要な株価指数先物も小動きであり、現時点での影響は限られている。ただし、関連する報道がアルゴリズム発動につながる可能性があるため、引き続きスキャルピング中心のトレードになりそうだ。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.33倍に低下した。エヌビディア<NVDA>が買われた流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目されたものの、アドバンテスト <6857> [東証P]が買われた一方で、東京エレクトロン <8035> [東証P]は下落しており、方向感をつかみづらくさせていた。セクター内でのリバランスが意識されやすく、スプレッド狙いの動きは限られよう。
手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万4066枚、ソシエテジェネラル証券が7673枚、サスケハナ・ホンコンが3700枚、バークレイズ証券が2223枚、JPモルガン証券が1345枚、auカブコム証券が1297枚、SBI証券が1033枚、野村証券が975枚、楽天証券が811枚、ドイツ証券が688枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万7748枚、ソシエテジェネラル証券が1万1255枚、バークレイズ証券が3961枚、JPモルガン証券が2904枚、サスケハナ・ホンコンが2570枚、ゴールドマン証券が2311枚、モルガンMUFG証券が2224枚、ビーオブエー証券が1797枚、みずほ証券が1104枚、UBS証券が844枚だった。