<マ-ケット日報> 2024年10月4日

4日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比83円高の3万8635円だった。前日の米主要株価指数は安かったが半導体株で構成される指数(SOX)が上昇したことで買い先行のスタートに。その後も外国為替市場で円安傾向が維持されていることからプラス圏で推移した。一方、イランからミサイル攻撃を受けたイスラエルが報復するとの観測があり上値はやや抑制されている感もある。国内では日銀が利上げスタンスを引っ込めたことで買い方の安心感を誘っている。

昨日の米国市場は中東の地政学リスクを警戒してダウ平均は反落した。イランのミサイル攻撃を受けたイスラエルが近く報復攻撃を実行するとされており事態が緊迫化している。核施設や石油施設を標的にするとの観測もありWTI原油先物が大幅に上昇した。先行き不安やインフレ再燃への警戒感からこの日は終日売られる展開となった。一方、9月のISM非製造業景況感指数が事前予想を上回ったことで下値もある程度は限定されている。

さて、東京市場は週末ということで活発な売買は控えられたが、円安や半導体株人気によって高値圏ながらも堅調さは維持している。石破首相が当初のタカ派的姿勢からハト派に転換し、市場や経済を安定させる方向を示していることも下値不安の後退につながっている。中東問題で原油価格が急上昇してる点は不安だが、現状では極度のエスカレーションは避けられそうなところもありそうだ。(ストック・データバンク 編集部)