株価指数先物【昼】 円安を受け一時3万9000円台を回復

日経225先物は11時30分時点、前日比940円高の3万8690円(+2.49%)前後で推移。寄り付きは3万8780円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8665円)を上回り、買い先行で始まった。寄り付き直後には一時3万9030円まで買われ、節目の3万9000円を上回る場面もみられた。ただし、買い一巡後はロングを解消する動きが優勢となるなか、中盤にかけては3万8510円まで上げ幅を縮めた。その後はボリンジャーバンドの+1σ(3万8560円)水準での底堅さが意識されるなか、押し目狙いのロングによって3万8700円辺りでの推移を継続している。

日経225先物は円相場が一時1ドル=147円台と円安に振れて推移するなかロング優勢の動きとなった。節目の3万9000円回復で短期的には利益確定に伴うロング解消の動きが入りやすいところであろう。また、イランとイスラエルとの緊張が高まっていることも早めのクローズに向かわせた面がありそうだ。上値追いは慎重にさせそうだが、円安基調が続くなかでは+1σ水準でのロング対応に向かわせよう。

NT倍率は先物中心限月で14.36倍に上昇した。米半導体株の上昇を引き継ぐ形から東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など値がさハイテク株やファーストリテイリング <9983> [東証P]など日経平均型が牽引する形である。NTショートを巻き戻す動きから、足もとの14.30倍〜14.40倍のレンジ内に戻している。