2日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比843円安の3万7808円だった。前日の米株安や中東情勢の緊迫化から大きく売りが先行。前場中頃には700円を超える下げとなった。9月の米ISM製造業景況感指数が事前予想を下回ったこともある程度響いた様子。後場は一時下げ幅を縮める場面があったが、13時過ぎからはイスラエルがイランに報復するとの一部報道により再度下値を模索する動きへ。引け間際には瞬間的に1000円を超える下げまで示現してしまった。
昨日の米国市場は中東情勢の緊迫化を受けてダウ平均は4日ぶりに反落した。イスラエルがレバノンへ地上侵攻を開始したことに加え、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したことまで伝わると、市場には地政学リスクが広がり幅広い銘柄に売りが出た。もともとダウ平均は史上最高値を更新していただけに売られやすかった面もある。一方、一時380ドル安まであったダウ平均だが、軍事関連銘柄への買いなどで後半は持ち直して下げ幅を半分にまで縮めている。
さて、東京市場は中東の地政学リスクが嫌気されて昨日の反発機運を削ぐ1日に。おとといの直近安値を割り込み下値を再形成する形に追われている。一方、トピックスの下げが限定的となっている状況から、日経平均先物を中心とした外国人投機筋の売りという見方もできる。こちらは実需売りを伴っていないため下げは短期で終わる可能性も考えられよう。(ストック・データバンク 編集部)