10月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比732円高の3万8651円だった。前日の石破ショックでやや下げ過ぎたところもあり本日は朝から買い戻す動きが活発化した。石破氏の掲げる金融所得課税や法人増税は直近までの自民党の政策とは逆行するもので、簡単にはできないことが本日の市場に浸透しつつある。円相場が1ドル=144円台へ下落していることもプラスに働き後場は一段高へ。日経平均は昨日の安値で目先の底は入ったようだ。
昨日の米国市場は利下げが景気を下支えするとの見方からダウ平均は小幅に3日続伸。連日で史上最高値を更新した。この日のFRB議長の講演で「利下げを急ぐ状態ではない」と発言したことからダウ平均は一時380ドルほど下落した。11月の利下げが市場の期待する0.5%ではなく0.25%になることで一時失望売りが出た。しかし、議長は経済を支える姿勢は鮮明にしておりどのみち利下げは続くとの考えから徐々に買いが復活。主要3指数は揃って回復し取引を終えている。
さて、東京市場は米国株の安定、円安もありひとまず買い戻す方向へ。石破売りも昨日はやや行き過ぎた感があり、日経平均の3万8000円以下は目先の買い場ということになりそうだ。一方、国内の材料として9月の日銀短観は前回比横ばいのプラス13で事前予想と一致。まったく市場の材料にはならなかった。また、イスラエルがレバノンへ地上侵攻したこともほとんど材料視されていない。(ストック・データバンク 編集部)