日経225先物は11時30分時点、前日比540円高の3万8470円(+1.42%)前後で推移。寄り付きは3万8270円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8115円)を上回り、買い先行で始まった。開始直後に付けた3万8180円を安値にロング優勢の動きが強まり、中盤にかけて一時3万8650円まで買われた。買い一巡後は終盤にかけて上げ幅を縮めたものの、ボリンジャーバンドの+1σ(3万8490円)水準での底堅さがみられている。
日経225先物はナイトセッションで付けた高値(3万8260円)を上回って始まった。朝方発表された9月の日銀短観では、大企業・製造業・非製造業DIとも予想の範囲だったとして市場の反応は限定的だった。一方で、日銀が発表した9月の金融政策決定会合における主な意見を受けて早期利上げ観測が後退したことで、円相場が円安に振れて推移するなか、ロングの動きが強まったようだ。後場は膠着感が強まりそうだが、+1σ水準での推移が続くようだと、終盤にかけてショートカバーを誘う動きに向かう可能性はあるだろう。
NT倍率は先物中心限月で14.34倍に上昇した。一時14.39倍まで上昇する場面もみられたが、その後は前日の価格帯で推移している。明確なトレンドは出ていないため、足もとのレンジとなる14.30倍〜14.40倍を放れてくるまでは、スプレッド狙いのトレードは限られそうだ。