日経225先物 39850 +1190 (+3.07%)
TOPIX先物 2746.0 +48.0 (+1.77%)
日経225先物(12月限)は前日比1190円高の3万9850円で取引を終了。寄り付きは3万9280円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9280円)にサヤ寄せする形で、買い先行で始まった。直後に付けた3万9340円を高値に利益確定に伴うロング解消の動きとなり、現物の寄り付き時には3万9070円まで上げ幅を縮めた。その後は3万9100円〜3万9200円辺りでの保ち合いを継続。前場終盤にかけては利食いの動きから3万9000円を割り込み、ランチタイムでは3万8870円まで調整した。
後場は自民党総裁選への思惑からロングの動きが強まった。1回目の投開票の結果、高市早苗経済安全保障相が1位、石破茂元幹事長が2位で決選投票に進んだ。日銀の利上げに否定的な高市氏が優勢との見方が高まるなか、為替市場ではドル買い・円売りの動きが強まり、1ドル=146円台と円安に振れ、日経225先物は引けにかけて上げ幅を広げ、一時3万9900円まで買われた。
日経225先物は自民党総裁選への思惑から後場一段高となったが、東証プライムの騰落銘柄は値下がり数が全体の6割近くを占めており、日経225先物にロングが集中したようだ。一気にレンジを切り上げたことで、ショートカバーが強まり、レバレッジ型ETFなどの調整買いの動きにもつながったと考えられる。
ただし、自民党総裁選は決選投票で石破氏が逆転し、新総裁に選出された。この結果を受けて為替市場では1ドル=143円台前半へと一気に円高に振れており、日経225先物はナイトセッションで一時3万7630円まで売られた。下落幅は一時2000円を超えるなど、直近2日間の上昇部分を帳消しにしている。短期的なトレードが中心とみられるが、大幅な下げによって来週はやや波乱の展開からのスタートになりそうだ。
短期需給の影響のため、しこりは残らないと考えられるが、再び75日移動平均線を下回ってきたほか、週足では13週・26週線を下回った。同線が抵抗線として意識されてしまうと、戻り待ち狙いのショートが入りやすい一方で、押し目狙いのロングを慎重にさせることになるだろう。
NT倍率は先物中心限月で14.51倍に上昇した。指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]などが後場一段高となり、日経平均型優位の展開となった。ただし、ナイトセッションの動きから、NTロングのリバランスの動きが入りそうだ。
手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万7202枚、ソシエテジェネラル証券が1万9770枚、バークレイズ証券が7027枚、サスケハナ・ホンコンが6394枚、JPモルガン証券が5468枚、ゴールドマン証券が4114枚、野村証券が3885枚、SBI証券が2861枚、モルガンMUFG証券が2227枚、BNPパリバ証券が1466枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が5万6129枚、ソシエテジェネラル証券が3万4827枚、JPモルガン証券が1万0498枚、バークレイズ証券が9002枚、ゴールドマン証券が7613枚、モルガンMUFG証券が7510枚、サスケハナ・ホンコンが5896枚、ビーオブエー証券が5824枚、野村証券が3962枚、BNPパリバ証券が2514枚だった。