<マ-ケット日報> 2024年9月27日

27日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比903円高の3万9829円だった。前日の米株高や1ドル=146円台に進んだ円安が材料となって買いが先行。寄り付きから3万9000円台に乗せてきた。前引け間際には一時マイナス圏に落ちるなど不安定な場面もあったが、後場からは再び騰勢を強め結局は903円高の高値引け。ザラバの一段の円安進行もプラスに働いている。9月末の配当落ち分(260円)を考慮すると日経平均は実質1160円高と連日の4ケタ上げに。

昨日の米国市場は底堅い経済指標を好感してダウ平均は反発した。この日発表された週間新規失業保険申請件数が事前予想を下回った。注視されていた米労働市場に警戒するほどの落ち込みが見られなかったことから、米景気の先行き不透明感が後退している。また、中国が24日に預金準備率の引き下げを、26日には不動産市場の安定化を図る支援策を打ち出したことも買い材料に。ダウ平均は前日の下げの大半を取り戻し、ナスダック指数は4日続伸する強さを見せている。

さて、東京市場は米ハイテク株高や円安の流れに乗って昨日に急伸した勢いを持続。75日移動平均線を昨日にクリアしたことで上値を遮るテクニカル的なポイントが非常に少なくなっている。自民党総裁選で高市氏、石破氏が決選投票進出と伝わってから買いが加速した面もある。週明けには4万円の大台が狙える状態で、乗り遅れた向きもいることから買い方有利の展開はしばらく続きそうである。(ストック・データバンク 編集部)